象々の素敵な日記 古本屋の日記

古本屋の日記

古本鬼

1000日の禁を破った僕は、もう、昔の僕ではないのだ。空に届かんとするあの飛翔の翅は、焦げ臭い匂いの失墜へと、梅毒病みの、フランスの詩人の描いた信天...

古本屋の日記 2011年5月24日

恋する古本屋

『「わたしは恋をしているのだろうかーー然り、こうして待っているのだから。」相手の方はけっして待つことがない。自分も待つことのない者として振舞ってみよ...

古本屋の日記 2011年5月20日

本棚に関する古い記憶

本棚越しの人に世界の意味を問うたS君は、問うたまま、その後一年と数ヶ月酒を飲み続け、答えも聞かずに故郷へ帰ってしまった。本棚に囲まれて暮らす男は、答...

古本屋の日記 2011年5月17日

千日回峯のために

千日回峯のために呑み屋から舞い戻りました。だいぶ酔っているので、チャリ、全力疾走はきついです。 日付が変わるとお陀仏です、また、戻ります。呑みます。

古本屋の日記 2011年5月16日

昨日のつづきと、「ブラック・スワン」

どうやら、ゲリラ戦が、うまくいったようです。3ページ目くらいに、出没しているのを見かけました。いじましい、昨日の日記が、3ページ目くらいにいます。 ...

古本屋の日記 2011年5月15日

フルカワに、お小遣いをもらう。

今日の市場のあと、何故かは知らないけれどフルカワがお小遣いをくれた。3000円。 3000円あると、心にゆとりができる。難波の、ブックオフの近くの、...

古本屋の日記 2011年5月13日

倉庫整理で、かわいそうな朔太郎に出会う

わが故郷に帰れる日 汽車は烈風の中を突き行けり ひとり車窓に目醒むれば 汽笛は闇に吠え叫び 火焔は平野を明るくせり まだ上州の山は見えずや 氷島よ...

倉庫整理で、かわいそうな朔太郎に出会う
古本屋の日記 2011年5月12日

雨の好きな古本屋のこと

また雨。雨の日が、ようするに好きなんですね。古本屋にとっては野外の即売会や出張買取りの時など、雨は憎むべき天敵ですが、小さなお店の奥の、古本に埋もれ...

古本屋の日記 2011年5月11日

古本即売会とこどもアート

昨日は明るく呑んだはずなのに、日記を見ると何故だか暗い調子です。お酒を呑むとはしゃいだり落ち込んだり、色々大変です。特に40歳を過ぎてからは、新たな...

古本屋の日記 2011年5月10日

若き八代亜紀の肖像

八代亜紀です。若いです。 今日はもっきり大兄主催のバーベキュー大会で、くろんど池までいってまいります。 きっと、夜は、ベロンベロン、でしょうから、朝...

若き八代亜紀の肖像
古本屋の日記 2011年5月8日

無為

筑前福岡藩士、二川相近(すけちか)の書と思われる「無為」の二文字。ぼろぼろの掛け軸ですが、気に入って、手元に置いてあります。「無為」というと、ぼー...

無為
古本屋の日記 2011年5月7日

国芳とうどん屋

「人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ。敵の神をこそ撃つべきだ。でも、撃つには先ず、敵の神を発見しなければならぬ。ひとは、自...

古本屋の日記 2011年5月5日

戸川純とワンダーフォーゲル

♫森林ぬってオゾン吸う ピッケルの音を谺させ 足取り軽く峠超え 粋な帽子はチロリアン ブロッケンに 手を振ろう 青年たちの憩う場所 ワンダーフォゲル...

戸川純とワンダーフォーゲル
古本屋の日記 2011年5月4日

真昼の 闇に 会いに行く

クラインから電話。お昼に、待ち合わせをする。互いの貧しい魂を、貸したり借りたりするのだ。 ******************* クライン文庫のフル...

古本屋の日記 2011年5月3日

鳥居をくぐって

日本のどこかにこの鳥居があって、世界中のダメな人が探しているんだ。この鳥居をくぐって向こう側へゆくと、なんでも、もう、ぜんぶ、大丈夫らしい。向こうは...

鳥居をくぐって
古本屋の日記 2011年5月2日

溶ける記憶

確か、アンドレ・ブルトンの「溶ける魚」の中に「〜雨だけが崇高である〜」とかなんとかいう言葉があったような気がするのだが、記憶が定かではない。春から夏...

古本屋の日記 2011年5月1日

当たり!

新馬鹿大将ではありませんが、象々も何かに当たったり、得をすることが大好きです。 勧業会館の搬入口にある自動販売機でお茶を買ったら、一緒にハッピー缶な...

当たり!
古本屋の日記 2011年4月30日

京都勧業館での古書即売会

珍しく早起きして、今日は先輩古書店の、お手伝い。京都勧業館まで。毎年4月30日は手伝いにいってます。もう、年中行事、即売会初日のにぎわいは、見たこと...

古本屋の日記 2011年4月29日

大正時代の豆漫画 新馬鹿大将

こんな顔をした新馬鹿さんというおっさんがある日紙屑拾ひになり、いろいろ拾ってなにか得をしようとするが、紐の付いた財布で子供にからかわれたり、拾うべき...

大正時代の豆漫画 新馬鹿大将
古本屋の日記 2011年4月29日

楊柳観音之像

昨日の市場で買った古い掛軸の山の中に「楊柳観音之像」と書かれた古色を帯びた箱が混じっていた。古そうだし、よい仏画なら売るあてがある。さては慈悲深い観...

楊柳観音之像
古本屋の日記 2011年4月28日