象々の素敵な日記 古本屋の日記

古本屋の日記

拾い読み

本がその居場所を移す過程でもっとも幸せな時期が書店の棚に挿されているあいだなのだ。本が読者の手にわたってしまえば、一度読まれたあとはしまいこまれてし...

古本屋の日記 2011年8月14日

建築雑誌の山に囲まれて……お盆です。

世はお盆休み、ということですが、象々は一歩も外に出ず、先日引き取らせていただいた建築、インテリア関係の雑誌の山と格闘しています。組合の倉庫がお休みな...

古本屋の日記 2011年8月13日

バナナのうた。

どんなに暑くともあまりその暑さを話題にはしたくないのですが、さすがに今年の暑さは、どうにもこうにも暑さのことしか話題に出来ないくらいに暑い。二日酔い...

古本屋の日記 2011年8月12日

やっぱり呑むのだねえ。

喜多さんの新しい試みのプレオープン。三休橋筋でなんだか呑み屋のようです。うまくゆきますようにと願いつつ、結局無料(タダ)ビール無料(タダ)ワイン。

古本屋の日記 2011年8月11日

山本五十六の書額

(工藝版のようですが、なかなか立派な額です。)   あやうく、本物だと思って高い札を入れそうになりましたが、薄い、消えてなくなりそうな落款と皇紀26...

山本五十六の書額
古本屋の日記 2011年8月10日

一日の隙間に。

どんどんダメになってゆくとどうなるかと云えば、そりゃあもちろんどんどん明るくなってゆくのさ。 詠み人知らず   夕暮れ時にフルカワが窓の外から象ちゃ...

古本屋の日記 2011年8月9日

灯火管制用電球の灯りの下で。

(マツダの灯火管制用電球)   今日は長崎の原爆の日で、あれは灯火管制も何も、明るい昼日中にやられたのだから、もう話にならない。白昼堂々と日本の空を...

灯火管制用電球の灯りの下で。
古本屋の日記 2011年8月9日

横浜トリエンナーレで、タイガー立石の大作に出会う。

(たくさんの不思議シリーズ 森毅 木幡寛:文 タイガー立石:絵 はてなし世界の入り口 福音書館)   たくさんんの不思議シリーズからそのまんま飛び...

横浜トリエンナーレで、タイガー立石の大作に出会う。
古本屋の日記 2011年8月7日

去ったのは僕ですから。

失われた五年を追って、夏の平塚を歩く。海を見て、じょーらんぱりからにびーる。窓の外をべんかめの社長が通っても、もう話しかけることはできない。知ってい...

古本屋の日記 2011年8月5日

真夏の岩波文庫。

  パリのスラムは変わり者の巣窟であるー孤独で狂ったも同然の人生に落ちた結果、ふつうのまともな人間になることをあきらめてしまった連中だ。金が労働か...

真夏の岩波文庫。
古本屋の日記 2011年8月4日

栞の色紙

  去年の、ちょうど今頃、厚生君と諸星先生のお宅へ無理やり?おじゃました時に描いていただいた栞の色紙です。東京のあまりの暑さと緊張で頭がぼーっとし...

栞の色紙
古本屋の日記 2011年8月3日

僕のチャリを盗んだ女の人へ。

君は、なかなかやるねえ。僕の家の前から僕の長年使ってきたチャリを盗むなんて、君、天才だよ。だけど君の姿は僕のスパイたちにもう発見されているからね、気...

古本屋の日記 2011年8月1日

芝居を観にゆく。

昨夜はタニマチ金魚の「爆弾とカフェ」を観に行きました。個人的な思いも色々あって、なんだかいつもよりドギマギした感じでいたので、男前のエミさんを直視す...

芝居を観にゆく。
古本屋の日記 2011年7月31日

心斎橋に出掛けるついでに、古本を買い取ってもらえたら、

こんなにうれしいことはありませんね、みなさん。お出かけの際には紙袋に必要のなくなった本を入れて、地下鉄松屋町駅近くの古書象々へ持ち込んでみましょ ...

古本屋の日記 2011年7月31日

反省→忘却→悪態→反省→

昨夜のわたしは大変な悪態君でした。どんな内容の悪態かは都合よく忘れているので語れませんが、とにかく、どこの何様だと云う勢いの悪態君、モノ書きの先生に...

古本屋の日記 2011年7月30日

ゲジ公の死。

百足のゲジ公は、玄関の薄明かりの中で死んでいた。どぎつい橙色はくすんで黒くなり、ふうと吹けば飛んでしまいそうな軽い感じで、沢山の足を縮めてザムザ君の...

古本屋の日記 2011年7月29日

谷町六丁目に来たついでに、古本を売ってみようかね。

といった軽いのりで、一冊二冊、鞄に入れて、お立ち寄り下さるとうれしいのですが。倉庫や市場に出かけている事も多いのですが、お電話くだされば、できるだけ...

古本屋の日記 2011年7月28日

平穏無事。

「玄さんの硝子の器を朝から割った今日はどんな一日なのか?水を見ながらじっと考える。」   と書いた一日は、なんでもない、いつもどうりの、とても楽しい...

古本屋の日記 2011年7月27日

素直な人の肖像。

素直な人はここで待っていろと云われたのでずっとこの道で待っている。一歩も、動かない。暑くはないですかというと暑いと答え寒くはないですかと聞くと寒いと...

古本屋の日記 2011年7月26日

古本屋の午睡

暑さを避けて昼でも薄暗い部屋の中でうつらうつらエアコンは控えめですがうつらうつら眠る。今年は蝉の声が少ないと誰かが云っていたなー眩しい光の中を歩いて...

古本屋の日記 2011年7月25日