象々の素敵な日記 古本屋の日記

古本屋の日記

井伏鱒二「海揚り」

今日は一日真面目に事務所で作業をする予定だったのですが、積んであった本をひょいとのかすと目についたのが井伏はんのこの本。 ぱらぱらとめくっているう...

古本屋の日記 2016年5月17日

月映の画家たち──田中恭吉・恩地孝四郎の青春

しづやかに ゑみうたふもの なみだぐみ かきならすもの しらがねの つきてるつちに しめやかに つどいたるもの 田中恭吉「つくはえ序歌」 お問い...

古本屋の日記 2016年5月14日

山中散生、ダダ論考。

晴れて爽やか、と思ってチャリを飛ばすと、わりと、汗ばむ。久々に古典会。ちょっと出品して、あとは見学。 山中散生のダダ論考、入荷いたしております。...

山中散生、ダダ論考。
古本屋の日記 2016年5月13日

祈り、あるいは虚無への供物。

無名の作者による、西欧の祭壇画風の、祈りの絵。 市場でこの顔の欠けた祈りを買ったのは、決してお金を儲けるためではありません。日々、古物の売り買いを...

古本屋の日記 2016年5月12日

目覚め。

さて、医者の先生にそう云われたのでもうすっかり死んでしまうものと思っていた父が、四日間の昏睡から目覚めてわたしに話した言葉は`堪忍やで`と`ビール飲...

古本屋の日記 2016年5月11日

折々の東横堀。。ゴールデンウィーク。

目の前の橋桁をどんどん二分割してゆくと…。理屈の上では、無限にどんどん小さく小さく二分割していける。さらに小さく二分割、さらに……。 けれども、...

古本屋の日記 2016年5月5日

富岡多恵子 詩集 返禮

富岡多恵子がまだ大阪女学院在学中だった1957年に500部限定で出版された処女詩集。飾り気のない表紙が、長い月日を経て、ヤケて、汚れて、ちょっと破...

古本屋の日記 2016年5月2日

眠り地蔵。螺旋。

生駒の山の 眠り地蔵の耳の横 小さな蝸牛 殻の内側 仄明るい螺旋をぐるぐると回って行くとどこに着くのだろう? 降っているのか。 ぐる ...

古本屋の日記 2016年5月1日

戸川純の気持ち、ヤプーズ ツアー告知ポスター入荷。

1987年。ヤプーズ計画というアルバムが出た記念かツアーの宣伝のためか、心斎橋の楽器屋かなんかで握手会のようなものがあり田舎者のわたしはいそいそと...

古本屋の日記 2016年4月29日

杉本一文、山本六三、林由紀子、入荷いたしております。

山本六三ポストカード・コレクション(署名入) 杉本一文銅版画集「翼類伝説」(署名入) 林由紀子「プシュケの震える翅」普及版 この中で一番珍しいの...

古本屋の日記 2016年4月28日

鉄舟のしゃれこうべ、山羊さんの読み。

さて、昨日誰かが読んでくれたらいいな、と書いた時に頭に思い浮かべていた難波の山羊ブックスさんに思いが以心伝心、というと気持ち悪がられるかもしれません...

古本屋の日記 2016年4月25日

野生の王国と

子どもの頃に`野生の王国の`で見た、ライオンに狙われるシマウマ、ライオンに追われるシマウマ、ライオンに追いつかれうまそうに食われるシマウマ、の映像が...

古本屋の日記 2016年4月21日

北久美子〜夢想植物園、オリジナルリトグラフ1葉付。

北久美子作品集「夢想植物園」オリジナルリトグラフ1葉付。入荷いたしております。 青く澄んだ空。静止した鳥、花、草。人の気配のない明るい場所。 日...

古本屋の日記 2016年4月20日

邪悪な子。。古い蔵書票より…。

さて、めちゃ悪そうな子どもです。わたしの本棚の隙間に暮らす邪悪の子です。蛇を二匹身体に絡ませ、自らの邪悪パワーに身悶えしております。おそらく、こや...

古本屋の日記 2016年4月17日

折々の東横堀。新緑を

新緑をあつめても澱む東横堀 古本、骨董、古美術などの買取は、古書 象々にご相談ください。 詳しくは古本の買取についてをご覧ください。お電話・フ...

古本屋の日記 2016年4月14日

四十の発熱。

一日と半、さらに半日、ほど、なんかよくわからん高熱のため床に臥せっておりました。若いときは少々熱があっても医者にも行かず平気で仕事が出来たものですが...

古本屋の日記 2016年4月12日

宇野亜喜良イラスト原稿。。

なんかの雑誌の挿絵かなんかでしょうか?雰囲気からして70年代くらいのもののように思われます。 ヤケや端折れがありますが、それもまた、時代を超えて残っ...

古本屋の日記 2016年4月9日

George Grosz〜Ecce Homoゲオルグ・グロッス「この人を見よ」

どこかの市場でこの本を見た時、入札封筒にとくに初版とも、オリジナルとも書いてなかったような気がしますが、たぶん、これが、元版ということでいいんだろう...

古本屋の日記 2016年4月7日

昨日の夜のわたしを

地下道にしゃがみこみかっぱえびせん食べる茶色いおばちゃん、を横目で見ながら歩いていた昨日の夜のわたしを思い出す。

古本屋の日記 2016年4月4日

永田耕衣俳句短冊。。彼ノ蠅ノ…

彼ノ蠅ノ天羽ノ遥カナルヲ打ス。 「彼」の字のところが、おそらく墨がまだ乾ききらないうちに何かと重ねてしまったらしく、剥げています。 最初はそれが欠...

古本屋の日記 2016年4月3日