長らくお休みをしていましたし、またすぐお休みになるかと思いますが、その間ももちろん、業界への貢献のために本を買いつづけております。けれども、本買うペースと、本読むペースと、その本でなんか書いてみようと思い立つペースのバイオリズムがなかなかなか噛み合いませんので、まあ、こんな飛び飛びの、忘れた頃に的な感じになります。はい。
お気に入りの老眼鏡を家の人に踏んづけられて破壊されてしまいましたので、本町の紀伊國屋と地続きにある百均へ安物の代用品を買いに行った帰りにぶらぶらと本棚を見ておりますと目に留まったのがこの本です。ちょうど一昨日光文社古典新訳文庫中山元訳の「道徳の系譜学」を読み終え、当然のことながら珍紛漢紛、なんかわかりやすい解説書がないかなーと思っていたところでしたので迷わず購入いたしました。今年になってニーチェづいております。
光文社古典新訳文庫「ツァラトゥストラ」→同文庫「この人を見よ」→同文庫「道徳の系譜学」、その途中途中でYouTubeのさまざまな解説動画を挟みつつ→道徳の系譜学で寝落ち、メガネが布団に溺れ、翌朝踏んづけられ破壊→紀伊國屋百均→講談社選書メチエ「極限の思想 ニーチェ 道徳批判の哲学」と、行き当たりばったり、順序もヘチマもない流れです。
YouTubeの解説を見ても、何冊解説書を読んでも、おそらくずっとちんぷんかんに違いないのですが、毎晩お酒を飲んでは転げ回っていた以前の生活よりも珍紛漢紛のほうがよほどましかと思いますがね、シラフの頭と、ルサンチマンと、価値の価値転換と、永遠回帰と、意味もよくわからない言葉が五十も半ばのおっさん青年？の周りをぐるぐるまわって、なにか、非常に、不安な気持ちに揺れる今日この頃です。
この不安はニーチェのせいなのか、男の更年期のせいなのか。
わたしは、わたしを、非常に不安な気持ちで眺めております。
はい。
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