和歌山県立近代美術館に行ってきました
こんにちは。
12月に入って慌ただしい中、急遽、和歌山県立近代美術館に行って参りましたのでそのご報告。
目的は、現在開催中で、あともう数日で終了となってしまう展覧会『ミュシャと日本、日本とオルリク』を観るため。
これを逃してしまえば、当分というか、もしかしたら一生観れないかも知れない…
それならばなにがなんでも、ということで、行って参りましたー。
さて、今回のこの展覧会は、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパで起こったジャポニスムのブームを背景に、アールヌヴォーの画家・イラストレーターのアルフォンス・ミュシャと、日本に初めてEX-LIBRIS(蔵書票)を広めた(持ち込んだ)版画家 エミール・オルリクの二人のチェコ人の芸術家に焦点をあてた展覧会。
チェコでのジャポニスム、日本でのアールヌーヴォー、彼らとその周辺の画家たちの作品と活動を通じて、日本とヨーロッパの芸術がどのように響きあってきたのかというところを判りやすく紐解いてゆく展覧会でした。
今回のミュシャの作品展示は、パリで一世風靡するきっかけとなったフランスの女優 サラ・ベルナールのポスターなど、貴重なものばかり。
もう、本当に素晴らしいとしか言いようがございません。。
ですが、当方の今回のお目当ては、実はミュシャではなく、あまり有名ではない方、そう、エミール・オルリク。
チェコの版画家のエミール・オルリクは、ヨーロッパのEX-LIBRIS(蔵書票)を日本に初めて持ってきたことで知られる。
与謝野鉄幹の『明星』にもそのことが触れられており、今回、日本初登場のそのオルリクの蔵書票が展示されていると聞き、行ってきた次第です。
日本ではそれまで、蔵書の証しとして蔵書印を用いてきた慣習がありましたが、このヨーロッパの蔵書票という慣習は、日本ではオルリクがきっかけで広まって行ったそうな。。
とにかく、珍しいもの、貴重な展示を目の当たりにし、あっと言う間に時間が過ぎてしまっておりました。
そして、こちらの展示と同時開催の『外交史料展 外交史料と近代日本のあゆみ』もとても面白いと伺っていたのですが、時間が足らず、こっちは駆け足。
ただ、この外交史料展の展示の最後の最後に、すごいものが…
長谷川潔が企画・運営に携わったというパリでの日本人版画家の展覧会に関するところで、なんと長谷川潔の作品展示がありました。
これは、もしかしたら見逃した方もいらっしゃるかもしれないので、もし行かれる場合はお見逃しなく。
最後に、写真は和歌山県立近代美術館のエントランスから見た和歌山城。
時間切れでこれしか撮れませんでした。笑
ありがとう、和歌山県立近代美術館。
また会う日まで〜
*和歌山に関する記事はこちらにも*
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