……昨日の続きです……。
しつこいです。
男子たるもの、一度は鋼鉄の戦車や軍艦に乗って戦場を駆け巡ることを空想したことがあるはずです。えっ、ない?うーん、そうかなあ。少年の、ファロス的夢想は女性よりもまず巨大な火砲を夢見るものだと思うのですが……。どうでしょうか?
というわけで、昨夜じっくり写真を検討して、結局、全部で18枚、九七式の写真があったのですが、その中のベストショットがこれです。マウント富士と棚引く雲、を背景に、のどかに、馬が牧場で憩うかのような九七式。これほど、日本の風景にマッチする戦車は他にはないでしょう。その戦歴を思うと、美しく、悲しく、叙事詩的ですらあります。もともと、九七式は、訳あって、あんまり強くはないんだから、ほんとうは、戦場へなんか行きたかないのです。露助やアメ公の戦車と比べれば44マグナムと夜店の射的ほどの差があるのに、その薄い装甲に帝国の国体を一身に背負って進軍、そして常に撃破されまくったきゅうななーーああ、もう二度とシャーマンの野郎には会いたかないね。俺は、のんびりと、この美しい国で暮らしてゆきたいだけなんだ。と云う声が聞こえそうです。
富士の裾野で、国土の危機を憂えて、なにを思うかきゅうなな。日本の美しさに泣くか?力足らずの己を泣くか?