九七式中戦車などの写真を買う。
もしも市場にほんものの戦車が出品されていたら、恐ろしく興奮するでしょうね。なんぼ入札したらいいのか?金の工面はどうするのか?とにかく、死にものぐるいで買いにかかるのは間違いありません。もちろん一番格好のいいのはドイツのティーガーⅠですが、湿潤な日本の魂をその鋼鉄と云うか薄い鉄板というかのフォルムに宿した九七式チハは別格です。祖国の戦車、と云えば、やっぱりこれです。
今日は市場で旧日本軍の戦車の生写真が20枚程出品されておりましたので、サックリと落札。早速家に持ち帰り、しげしげと眺めております。富士の演習場の写真もあれば、どこか南方らしきものもあります。渡河中であったり、木をなぎ倒して前進している雄姿もあります。裏面には陸軍憲兵隊司令部検閲済み、謹製写真報道協会、あるいは謹製軍用堂写真通信社の印。写真協会はなんとなくわかりますが、はたして軍用堂とはどのような会社なのか?こういった写真を販売していたのでしょうか?うーん。また勉強しなくてはいけません。なにか古い物を買うたびに宿題が増えていって、ぜんぜん、まったく、ものごとが先に進んでゆきません。
古本屋の日記 2012年4月16日