象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

いない。

気づかないうちに、もう二度と会うことのない別れを、済ませてしまっている。もう一度振り返ってその人の姿をよく見ておくべきなのに、「またね」と云って、そのまま、振り向きもしない。最後に一緒にビールを飲んだ時に何を話していたのか、思い出せない。年末のぎりぎりに、組合の新年会に必ず来てねとお願いをして、象々の顔があるからしゃあないなあ、必ず行くようにするからねと云っていたのに、会場には現れなかった。企画中の、あんなにみんなで行きたがっていたかにツアーをどうするか、電話で聞こうと思っていたところだった。それよりなにより、共田さんがいない日南会はどれほど寂しいだろうか。飲み会はどれほど寂しいだろうか。いないということがどういうことなのか、今はまだ解らないけれど。
古本屋の日記 2012年1月13日