象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

医者に聞く。

「あんた、日頃痛いのなんのと騒がしい奴ほど、案外健康なんやで。血糖値やら尿酸値やら、ま、ども無い程度です。手足が痛いんはなんやしらんけど、酒ばっかり飲んで不摂生なんとなんや寒いのんとほんで、要するに、神経痛と、あと、気のもんや。なんやったら気がらくーになる薬出すけどな、それよりぴゃっぴゃと運動でもし」

 

ということでしたので、非常に重大な決意を抱いていたわたしは拍子抜けして、なんだか、急に、お腹がすいたのでした。この、錆びたような痛みは幻であるのか?そう思って目を閉じて、身体の隅々まで意識の網を張り巡らして、色んな感覚を確かめてみるがどうも、幻とも思えない。わたしは健康である。でも、痛い、人である。気が、あかんのか?確かに、あかんような気が、する。

古本屋の日記 2012年1月10日