象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

落穂ひろい

「あの人はなにをひろっているのか……。ここから見ると泣いてるようにも見えるし、笑っているようにも見える」

 

できるだけ細かな記憶を拾い集めながら少しずつ老いてゆく。両手が一杯になって、また落とす。

 

中学一年生の時の英語の先生は木内という体格のいい女の人でした。「ペンマンシップ」という副教材を使うのが好きでした。

甲高い声で「はいみんな、ペンマンシップを開いて」

古本屋の日記 2011年12月26日