ぶらりと。
風が少し冷とうございましたな。山の上の神社で祈り、夕暮れ間際、山の麓の飲み屋で一杯。おでんと、鯖のきずしと、樽酒。辺鄙な場所のわりには賑やかな店だなあと思っていたら、だいたいの人が、だいたい人間ではないしまた狸でもない。もののけ酒。酔った振りをして店の奥をのぞき込んだ時に振り返ったおばちゃんの顔がどんなだったかは、云わずにおきます。
古本屋の日記 2011年11月20日