象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

エポケー

昨日の話のつづきで申し訳ありませんがね。アウちゃんを、どんな風に間違って使っていたかと云うと(ずっと間違っていますが)、ようするに、エポケーという別の哲学用語と混同していたわけです。エポケーは、判断を保留、あるいは停止する、というような意味のようですが、それを、止揚、というアウちゃんの訳語と、「止」まる繋がりで勘違いしたと云うわけなのです。長いこと、「古本で財テク㊙テクニック」だの「古道具錬金術!あなたにもできる」なんていうカッパなノリの本ばかり読んでいたので、もともとちゃんと解っていないものが、さらに混線断線して、それでもかしこに見られたい欲で無理矢理使ったら、まあ、生かしちゃおけねえバーテンに突っ込まれたと云うわけです。エポケーをもっとわかり易く云うと、朝は四本昼二本、夜は三本さてなーんだ?のクイズで有名なエジプトのスフィンクスさんを思い浮かべればいい、というのは、おしえてもらった先生の弁です。何千年もじーっと砂漠を見つめ続けている状態、もう、クイズの答えも、誰でも知ってますからね、新しいのをと思っても、なんにも、考えられない、それでも、まだ、じーっと、見つめ続けている、あの、アンニュイ。あれ、また、間違った方向へ行ってしまいそうな。

 

例文 厚生君えらいぽけーっとして、どないしたんや?

ありゃ、完全に、エポケーってる状態ですわ、社長。

 

とまあ、これが云いたくて、無理矢理、この一文を書いて、ただその為だけに、また、厚生君にご登場願ったわけです。

ではではまた明日。

ちゃお、

です。

「スフィンクスの謎の答えはいつも人間……」夢の遊眠社〜半神より。

古本屋の日記 2011年11月9日