象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

携帯が鳴る。

骰子の目を見ないうちに、待ちこがれた携帯の音が鳴る。ぼくが暢気にミナミのめし屋で一杯飲んでいいるその時に、悪い知らせを受け取る。待ちすぎると、そこに、魔が、宿るのだ。諸星先生の漫画のように、黒くてもやもやしたものが、ぼくの人生の隙間入り込む。といって、別に悲観するわけではありません。だいたいのことは、だいたいのところ、どうしようもないのだから。そうだ。電話が鳴るということは、ぼくも、誰かに、なにかを期待されているという事なのだ。それはそれで、
古本屋の日記 2011年11月2日