象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

京都にて|スーザン・チャンチオロと河井寛次郎

秋ですからね。たまには夫婦で京都を散策。

雨が、途中から降り始めましたがね。

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京阪五条から清水寺へ登ってゆく道の途中、「HINAYA KYOTO」にて、難しい名前のアーティスト/デザイナーの個展を見る。

帯地ぶったぎりぶった縫いのともすれば乱暴に見えるかもしれないスーザン・チャンチオロの作品は結局のところとてもチャーミングなのです。もしかしたら内気ですらあるかもしれない素直さと同居する縫い目の、荒さ。現代美術にもファッションにもあまり理解のないほうなのですが、珍しく、買ってもいいかもと思いました。が、どうも着れそうなサイズのものはなかったようです。帯地をバックリ縫いつけたTシャツは欲しかったけど、どれも小さすぎるようでした。

 

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(スーザンの制作、かどうかはしりませんが、ミシンで縫い綴じ?た小冊子)

そのあと、昼食前の夫婦間の小さなもめ事と仲直りのビールと清水寺を挟んで、20数年ぶりにぶりに河井寛次郎記念館へ。若い頃は全然興味ありませんでしたがね。今は、古物屋のそろばん勘定でためいき、じゃなく、ほんとうに、寛次郎の作品の持つ力強さにグイイイと魅入られました。特に、木彫ね。小雨降る記念館全体の雰囲気と、柳宗悦から贈られたという時計のコチコチと時を刻む音とあの不思議な木彫りの生き物、たち。見えないものも含めて、なにかがいる雨曇り午後五時の五条坂でした。

 

んで、結局、飲む、んだねえ。

秋の、芸術祭、終わり。

古本屋の日記 2011年9月30日