(明治29年 4月発行 花柳叢誌 第二號 題字は吉野太夫 木版刷りです。残念ながら裏表紙欠。)
まだよく読んでないので(古本屋はこういうの多いですな)内容の紹介はあまり出来ませんが、京都の花柳界周辺をウロウロする粋人たちが好きな事云うてるような雑誌のようです。男女陰陽色の道を説いてみたり、粋、不粋のありようを講釈してみたり、某藝舞子の不品行を咎めてみたり。
発行所(花柳叢誌社)は大阪市東区内本町となっていますから、まあ、船場の旦那連中の遊びでしょうかね。発行兼編集者は石井治兵衛とありますが、なんとか流の料理の人と、同じ名前ですが「?」です。売捌所はみんな京都市内ばかりのようですから、京都の花柳界でのみ流通していたのかもしれません。
さすがにこれは国会図書館のデジタルなんとかにもないやろうと思って検索してみましたが、やっぱり、ありませんでした。蔵書しているかどうかは不明ですが、とりあえず、この本を手軽に読む事の出来るのはあたしだけということで。
京都藝妓の評判記、というか、うわさ話、というか、なかなか、楽し。