朝、組合の倉庫で悪戦苦闘していると買取の電話。
「ホームページ見て電話してんねんけど、老眼鏡も買い取ってくれんの?」
「老眼鏡??いえ、まあ絶対無理とは言いませんが、純金のフレームであるとか、よほどのものでないと無理かと思いますが」
「おたくのホームページに老眼鏡買うって書いてるよ」
「へっ?書いてないと思いますけど」
「いや、どっかに書いてるよ、ブログかなんかに。せやから電話してんねんやん」
「いや、書いてないと思いますけどねえ。老眼鏡とはどっかに書いてあるかもしれませんけど、買い取るとは書いてないと思いますよ」
「どっかで見たよ。買い取ってくれへんの?」
「ええ、まあ、普通の老眼鏡は、なかなか難しいかと思いますけど、すみません」
「老眼鏡、あかんの?」
「ええ、あきませんねぇ。普通のは」
「無理?」
「ええ、無理ですね。ほんまにすんません」
「普通のは?」
「ええ、普通のは」