象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

生きるということ。

さて、明日から古書組合でのブックフェア。

象々は組合三階の会場に陣取って、なんとか商売してゆこうと思っております。

よろしくお願いいたします。

ぺこり。

 

今日の言葉。

 

村の貧しさが、村の中から脱落者を出し、それらが乞食になり、あるいは僅かの芸能を持って歩いたり、信仰を頼りに漂白して歩き、村民もまたそういう人たちを受け入れることによって村の生活を安定させてきたさまを見たのであるが、そうした零細民・遊行漂泊者たちが、蔑視されながらもなおその職にしがみつかねばならなかったのは、そのようにして生きるよりほかに方法がなかったからである。また身を落とし人にさげすまれることを覚悟すれば生きられもしたのである。

宮本常一 生きていく民俗

古本屋の日記 2016年12月15日