象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

帽子の日

朝、仕事へ向かう道の途中、靱公園脇の道の隅に、晩秋らしく銀杏の落ち葉にまみれた私の青い毛糸の帽子を見つける。

なくしたことにさえ気づいていなかったので一瞬戸惑いそのまま行き過ぎようとしたのですが、こんな変な帽子被ってるやつ他におらんと思い直しUターン、拾ってみてやっぱり自分のものであることを確信する。

 

失せ物を見つけたので今日はツイているかと思いきや買取は不調。北河内方面をぐるっと回って車を駐車場に停めしょんぼりと事務所へ戻る途中ふと顔をあげると、街路樹の、なんというか、

IMG 0315

ようするにこんな感じのところに、誰か親切な人が私のmont-bellの帽子を拾って掛けていてくれたのにばったり出くわし衝撃を受ける。おお。まさに、ほんとうに、おおという言葉が口をついて出ました。おお。

私は人よりも無くした帽子に道端で再会するのが多い人間であるとは思いますが、一日に二つも見つけるのは、これはもう、何が何だかめちゃクチャおかしなことだと思われ、喜ぶというよりも不安な気持ちに取り憑かれその後ずうっと憂鬱な時間を過ごしているわけです。

 

ちなみに、mont-bellはその後、フジカワビルの五階の廊下の美術展やなんかのチラシを置いてある小テーブルの上にそっと置かれているのを発見してさらに衝撃を受ける、というか完全にビビりました。俺はどうかしてる。拾って、また、事務所へ入る手前で落としていたようです。

 

もう嫌です。

 

古本屋の日記 2016年11月24日