象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

台風、写真、シオラン。

台風。

昼なのに夜のような事務所でうだうだ。

死んだ人、死にそうで死ななかった人、こないだ一緒に飲んだ人。ひょっと出て来た写真を眺めなんか物悲しい気分になる。

 

先日買い取った本の中から一冊手にとって捲ってみる。

「自然のなかには蛇でさえ自分が孤独であると感ずる場所がある。そして魂のなかには、魂そのものがそれとすれ違う孤独がある。私たちの内部のどこかに、人類の一切の孤独が寄りついているのだ……」シオラン著/金井裕訳・欺瞞の書

古本屋の日記 2016年9月20日