象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

一日の隙間に。

どんどんダメになってゆくとどうなるかと云えば、そりゃあもちろんどんどん明るくなってゆくのさ。

詠み人知らず

 

夕暮れ時にフルカワが窓の外から象ちゃん遊ぼと声をかけてくれたのである人のメールで少々落ち込んでいた僕は少し救われた。あれほど昼間にレイコさんが探しても見つからなかったのに意外と近くにいたのか。歯の抜けた笑顔でチャリンコ買うてやと僕の目の前にいる。これは、よく出来た人形ではないかしら僕好みのだらしない笑顔は。阿呆ほど暑い。夕暮れのアスファルトを歩いて新しい呑み屋へゆこう。たこ焼きとビール。昨日も一緒に呑んでいた気がするけどこのよく出来たヒトガタはきわどいところで人に愛されているのだなあと、うらやましくもあり、どうでもいいようなたこやきを頬張り。

 

 

 

古本屋の日記 2011年8月9日