古本・版画・建築書・骨董の出張買取 古書 象々 > 象々の素敵な日記 > 古本屋の日記 > 祈り、あるいは虚無への供物。 祈り、あるいは虚無への供物。 無名の作者による、西欧の祭壇画風の、祈りの絵。 市場でこの顔の欠けた祈りを買ったのは、決してお金を儲けるためではありません。日々、古物の売り買いをしておりますと顔つきがだんだん荒んでまいりますので、時々、損得抜きでわけのわからぬものに手を出して、それで、まあ、商売としては負けてしまって、ちょっとしょんぼりしたほうがゴチゴチの古物屋顔にならずにすむような気がするからです。 お金も、祈りも、おんなじ虚無に捧げられております。 記事作成:古書 象々 (2018年4月24日 更新) 古本屋の日記 2016年5月12日 次の記事:目覚め。 前の記事:山中散生、ダダ論考。 象々の素敵な日記一覧 ー建築書・版画・古本の高価買取ー古本の出張買取について ー古本、版画、骨董は古書象々へー 古本の出張買取のご相談