去年の、ちょうど今頃、厚生君と諸星先生のお宅へ無理やり?おじゃました時に描いていただいた栞の色紙です。東京のあまりの暑さと緊張で頭がぼーっとしていましたので、なにがなにやら記憶が定かではないのですが、夏の光線の向こうで少し困ったような顔をしている先生のお顔がただただ無言でゆれているような、厚生君が小さな毛深い鬼になって先生にまとわりつきケラケラ笑っているような、そんな不思議な時間だったような気がします。あれからもう一年経ったのだなあと、店の中で澄ました顔をしている栞をじっとみていると、やっぱりこの子は眼光娘々の生まれ変わりだと確信するにいたり、いいものもらったなあと今更ながら先生に感謝するのです。