古本・版画・建築書・骨董の出張買取 古書 象々 > 象々の素敵な日記 > 古本屋の日記 > 片一方だけの靴下 片一方だけの靴下 関連: 片一方だけの靴下 朝、タンスの引き出しからひょいとつまみ出した靴下が片一方しかない。きっとまだ洗濯かごのあたりでくすぶっているのだろう。ごそごそ辺りを探っても、相方は見つからない。 片一方しかない靴下ほど寂しいものはない。そう告げて、ぴらりと片割れを家の人に見せると、他のんはけばいいやんか。ーーなるほど、そうかもしれない、そうかもしれないが、わたしの云いたいのはそういう事ではない。片一方しかない靴下は、物悲しい。特に月末、このような冬の始めの雨の日などには。 記事作成:古書 象々 (2015年11月26日 更新) 古本屋の日記 2015年11月26日 次の記事:虎がわたしを 前の記事:古物業の詩学 象々の素敵な日記一覧 ー建築書・版画・古本の高価買取ー古本の出張買取について ー古本、版画、骨董は古書象々へー 古本の出張買取のご相談