「玄さんの硝子の器を朝から割った今日はどんな一日なのか?水を見ながらじっと考える。」
と書いた一日は、なんでもない、いつもどうりの、とても楽しい一日でした(しかし最後に偶然立ち寄った呑み屋に玄さんがいたとは思いませんでしたが)。少ない人数でなんとか市場をやりとげ、いつもとかわらず一杯飲んで帰る。あらゆることに運命の予兆を感じとる古本屋にとっては少し寂しい一日。何にも起こらないねえ。現実世界では普通に器も割れるしそれはなんでもないことだし。はあ。なにも特別な意味もない事が連綿と続いてゆく人生は少し迫力に欠けるのではないかと思うのですが。君は、ジェットコースターを好きではないだろうけれど。