古本屋の感覚として、例えば江戸時代の出版物でも元禄のものと云えば古いと思い、文化文政あたりはまあ新しい。ごれがなんでか文化文政よりもあとの明治の初年のものとなると古いと感じ、日露戦争はそんなに古くないと感じる。昭和も30年はあんまり古くない。やっぱり20年より前じゃなりいとあきませんな。ジャンルによっては違う感覚もあるかもしれませんが、乱暴かつ大おおざっぱに云えばそんなこんからがった古い古くないの感覚がああります。あ、まあ、わしだけかもしれません。人に聞いたことはないんで。
元禄十一年刊の「文選傍訓大全15巻10冊揃」。
今日の市場で、何か買わなくてはと散々ウロウロしたあげくに入札したのは、象々としては珍しいこの堅そうな和本。最近の中国モノの流行に煽られて、前は見向きもされなかった日本の漢籍も、ちょっとは売れるようになったようなならないような。奥付を見ると元禄十一年。うむ。古い。文選自体は珍しくも何ともないかもしれないけれど、何となく、元禄なら売れそうな気がする。ちょっとボロいけど、それも古さの味というもの。ぺらっとした封筒を透かし見てえいっと入札ほんでサックリと落札。
さて、大喜びかというとそうでもありませんよ。そんなに厚かましくありません。まあ、売れることは売れるでしょう。
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