象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

西川満の思い出。。台湾絵本入荷いたしました。。

台湾絵本

(西川満 台湾絵本 昭和18年 東亜旅行社刊)

ちょっとシミが多く、蔵印などもございますが、なかなかに良い雰囲気の本です。川西満についてはあまり詳しくありませんので(他のなににも詳しくはありませんが……)お知りになりたい方はひとまずネットで検索、そして興味を持たれたらぜひとも古本屋で著作を探してみてください。

西川満と云えば、わたしは何故だかクライン文庫のフルカワさんを思い出すのです。一時期(ほんの短い間)、なにか熱心にあつかっておられたように記憶しております。クラインさんにはちょっとしたマイブームが多かったように思いますが、なにぶん辛抱強さに欠けておられたので、古本屋として形ある仕事となる前に飽きてしまい(他にも原因はあったでしょうが……)、その成果が世に出たことは一度もありません。岸本水府なんかにも一時期凝っておられて、資料が纏まって出た時に代理で入札したことがあります。そうした時のクラインさんの札の思いっきりのよさには見習うべきところがありました、が、繰り返しで悪いですけど、結局、その成果が世に出ることはありませんでした。

 

本の内容よりも、その本にまつわる人の思い出の方が、古本屋には多いのかもしれません。

 

 

古本屋の日記 2015年4月26日