象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

大差なし。

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アウレリウスは神と言葉をかわしたが、神は宗教上の相違にあまり興味をもたれないので、アウレリウスをパンノニアのヨアンネスとおまちがえになった、ということはおそらく正しいだろう。

ボルヘス〜神学者たち〜土岐恒二訳

 

別々の人間であるあんたとあたしの違いを、

神様はよく認識なさらない。

あんたは一生懸命わたしは鼻垂らしてぼんやり。

神様はその違いをよく認識なさらない。

稼ぐ人と稼がない人と、

神様はその差異を認識なさらない。

今日正しい人と、

今日正しくない人と、

神様はその違いを認識なさらない。

だとしたら、

もしかしたら神様は薄ぼんやりとしたアホかもしれない。

そう思ってこの地上を見渡せば、

全て、大差なく、アホである、

とも思える。

しかしそんなはずはない。

あるいは全て大差なく…、

うーん。わからん。

 

このようなことを家の人に話しても、きっとすごく叱られるだけである。要するに現実逃避。わたしは真剣だが、世間はそうは見てくれない。けれども、厚かましくも、わたしはこんなことばかり考えているわたしのことをすごく好感の持てる人物だと思っている。まあ、他のあらゆるあり方と、大差ないにしても。

 

谷町四丁目の新しい立ち飲みで950円だけ、飲む。

居酒屋臭いと叱られる。

 

古本屋の日記 2015年3月6日