象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

リノリウムの白い廊下を父と歩く。

きのう、病院の廊下で父が小さく呟いたなにげない言葉が、耳の奥底よりももっと深い聴覚の最深部にゆっくりと降りてきて、そこにひっそりと居場所を定め消えることがない。もうそれは、意味でも音でもないので、それをわたしの言葉で言い表すことはできないし、また、よく確かめようとしてもそこへ降りてゆくことができない。確かに、わたしの中にあるには違いないのに……。もどかしさ、というよりも、初めて知る、不可能なものへの、畏怖。

「     」

 

 

不思議な感じの花の図案集を古本など〜にアップする。。

古本屋の日記 2015年1月18日