象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

大晦日

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星田の家の窓を全て洗う。曇っていた景色が、くっきりと見える。

 

そういえば最近空を見ない。また少しずつ日常に埋没しつつあるからに違いありません。

 

空を見ることは、現実の中に`彼方`を引用すること。小さな`今ここ`を、遥かな無限性へと結びつけること。

 

最後に何か本を買おうと思って、田舎の本屋へ行く。そこで、文庫本の詩集を買う。きっとこの本を最後まで読まないかもしれないけれど、やはり、わたしにとって、本を買うというのはとても重要な行為です。

 

空を見上げるのに似ているのです。

 

今年は、今までにないほど多くの人々に助けられた一年でした。なにも、ひねくれた言葉は思い浮かびません。

ありがとう。ありがとう。

 

良いお年を。

 

古本屋の日記 2014年12月31日