象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

山陰の空。独語。

山陰の道具市場へ大兄と遠征。知らない町に宿をとってもらい、久しぶりに楽しくお酒を飲む。道々、鉛色の空からパラパラと雪が落ちてくるのを眺めて、星田よりも長く寒い冬の暮らしを思う。冬の間は、悲しいことなど、小さな雪玉にして、手のひらでふっと吹いてみたりするのでしょうか?

 

安物の漱石の掛け軸、中国の拓本などをかう。

 

帰り道、京橋で少し飲む。

誰かの独言。

「わたしはそのようにしか生きることができない。そのために、親しきもの全てがわたしのもとを去ったとしても」

古本屋の日記 2014年12月4日