象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

土砂降り。小十郎。

昼頃激しい雨。水しぶきで先が見えにくい。

なめとこ山の熊の不公平な狐拳のことなど考えながらミナミを車でぐるぐる。野暮用、つきることなし。ああ、早く、山の中でなく街のビルの一室にでも、居場所が欲しい。

昼寝が出来る場所。夕方そこから散歩に出かけれる場所。酔っぱらっても帰れる場所。

 

「いかの切り込みを手の甲にのせてべろりとなめたりうやうやしく黄いろな酒を小さな猪口についだりしている」猟師の小十郎を思う。

 

 

古本屋の日記 2014年10月27日