ちょっと前の話になりますが、長いこと売れない3冊揃いの艶本を、きっと値段が上がるに違いないと信じてヤフーオークションとやらに出品してみますと、なんと、そのまま安く落札されてしまい、これじゃあ市場の方がよっぽど高いやと大変悔しい思いをいたしました。そんで、もう、このジャンルは撤退だ、とひとり勝手に負け犬根性に取り憑かれていたのですが……。久々に、その手の本に古典会で声を出してみますと、ボロいからか一声でわたしの元に落ちてまいりました。負けても、またパチンコ屋に吸い込まれてゆくオッサンの心境です。
歌川豊国「逢夜雁之声」上巻〜
もうやめようと思っていたのになぜ思わず声を出してしまったかと云うと、この男衆の、濃い顔のせいです。このクソ暑いのに濃い濃い顔しやがって、お前は一体誰ぞ!というわけです。皆さんも、憶えて下さいね。この顔を見かけたら、それは豊国のものに違いありません???。