柿右衛門と谷崎、などと悠長なことをいっている場合ではない。連絡有り。預けておいた、清末(と勝手に思い込んでいる)の朱塗りに鳥や蝶の彫りもんようさん入った変わった形の小箪笥が幾らで売れたのか、売れなかったのか。悶々としていた、ーー結果は、売れた。買った値段の三分の一で。まずまずの、出来である。強がりではない。全く無価値でもなかったんだから、そう、遠い、間違いではない、と、思うことにする。いい、勉強になった。6月最大の山場は、あっさり、梅雨空に、消えた。本屋も道具屋も、皆、中国ばやりである。中国ものなら、いける。そんな単純な思考に陥っていた。普段なら絶対手を出さないか、あるいは、モノの良く判った先輩に聞いてから判断するところ。単騎でも勝負できる、と思ったのは、目が利く、というより、流行の、勢い。あとはやはり儲けたい、スパッと売り抜けて、玄さんに、いいとこ見せたい、という欲目。あきまへんな。脇道には、なかなかええもん落ちてまへん。とは云うものの、このまま引き下がるつもりは、ない。勝負せな、新しい世界は開けまへんのや。また、いける、思たら買いまっせ。なんでも、やってみなわからんもんや。
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