所在なげに病院のベッドに横になっている父を見舞う。とくになにか話す訳ではありませんが、2時間ほど病室で過ごす。数日前になんでも鑑定団に出ていた一休さんの掛け軸にいたく感心している父に、あんなにええもんでも所詮は数千万、一生に一回の大当たりでも、一生食うて行ける訳ではないんやと、とんちんかんな業者としての意見を述べる。儲けてやと父。儲かるかいなと息子。
病室と父と一休さん。
古本屋の日記 2014年3月8日