象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

偽ロンギノス「崇高について」、について。

昨日紹介いたしました版画は1685年に出版(再版と思われます)された、偽ロンギノスの「崇高について」のフランス語訳(ニコラ・ボアロー=デプレオーによる)に挿入されていたものですが、あれから、暇にあかせてネットなどでいろいろ調べておりますと、なんと、海外では非常な高価で売られてい、るような感じもするのですが、なななんと、昨日の版画と同じくらい意味深で象徴的で非常に重要な寓意が込められていると思われる版画が一枚欠けている、という事実に気づいてしまいました。インターネット、恐るべし……ジツトワガテヲミル……。

 

まあ、もともと、なんかの本の影響で、崇高なもの偉大なものの幻影さえも失われた現代における文化芸術の貧困について、なんて事を一人でぶつぶつ考えていたところでしたので、この本との出会いは偶然とは思えない、ので、ぜんぜん文句を云うつもりはありません……。小田実訳の日本語版を早速注文。マイナスの上にさらに出費でもはや商売とは関係ありませんが……。

 

 

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古本屋の日記 2014年2月4日