象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

長谷寺。。

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薦被りの寒牡丹を眺めながら長い登廊を登る。

 

幸子ねえちゃんの命日。永代供養をお願いしている長谷寺にて法要。といっても我が一家だけではなく同じ命日人々のお身内と共にです。極寒の中本堂板の間に正座して読経に耳を傾け亡き人の事などつらつら考えていると、いることといないことの間にさほどの差異はないのではないのかとの思いに行き当たる。幸子ねえちゃんは今目の前にいないけれども必ずしもいないわけではないような気がする。一時的で現世的な喪失感も時が過ぎればまた新たな親しみに変わることもある。いないといういかたがある。……。はて??

 

終了後、これは法要参列者のみに許された特権ですが、本堂奥に鎮座する国宝の十一面観音の大きなおみ足に体を預けてすりすりする。一度スリスリしてぐるりを一周して、また体を投げ出しすりすり。そしてさらにその外周の諸仏を拝んでさて帰る前にもう一度すりすり。ほんとうに心が癒されます。さっちゃん、ありがとう。

古本屋の日記 2014年1月21日