船場の、おともだちのパン屋のミカちゃんからこんな新聞記事が載っていたよとメールをもらい、また、難波の山羊ブックスさんがブログの貴重なページを割いて紹介されている、新発見の、平安時代の将棋の駒の一種「酔象」。まあ、真剣勝負で`も兄`と戦い、わずか数分でけちょんけちょんに負かされたへぼ将棋のわたしとは全然縁のないものとは思いますが、酔という字と象という字を見てなにかしら象々を思い出して頂けるとしたら、それは、なんか、ちょこっと、嬉しいわけです。その昔、When i was young、京都の美大出でマーク・ボランが大好きな先輩の彼女があたしは将来バッカスになるのさと、酒を飲み酔っぱらいながら語るのを聞いて、こころ密かに自分もそれに倣おうと決めたわたしとしましては、いま、その、将来の途中、まだまだ酒神とまではいきませんがとりあえず酔う象くらいにまではなってきたんだなあと、ひとり鍋焼きカレーうどんを食べアサヒスパードライを飲みながらニヤニヤせずにはおれないのです。よしよし。唯一、ほんとうになりたいものに、知らず知らずの内に近づいている、ということか?……。木屋町の、揺り椅子のあるバーで飲み、その後ストリートミュージシャンをからかって大喧嘩になり好き放題あばれ喚き散らしていたボランな彼女は、今頃、どうしているでしょうか?
酔象ーーバッカス。
古本屋の日記 2013年10月26日