もしもほんとうにあらゆるものを超越した何者かが存在するとして果たしてそれは人間の苦痛だとか喜びだとか未来への希望だとか滅びへの恐怖だとかとにかく人間が人間の為に考えたり思ったりすあれやこれやに対してほんとうになんか思ったり感じたりするかねえと納豆を買った帰り道ミナミ高校の正門の前の道を歩きながら。その方はきっともっと遠くの方をみているのでそんなことには気づきもしない、に違いない。われわれはわれわれの心配事をさもこの世界に置けるかなり重要な何ごとかと考えているけれどもなあにそんなことはない人間が痛かろうが苦しかろうが喜ぼうが悲しもうが長々と存在し続けようが明日滅びようがやっぱりもっと遠くの方を見ているその者はきっとわたしになんぞ気づきもしないに違いない、(ここで犬に吠えられる……)…わんわん……そう思いながらもやっぱりとくに人間が考えるような意味なんて無くいずれは塵芥と消えるにしてももう少し古本で儲けたいなあと、真剣に悩み、