象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

防空壕の山名文夫。

戦火を逃れ防空壕の奥に疎開させられた大切な書物はまだデザインだとかなんだとか云われる前のちょっと前の美しい図案の本でしたがぴたぴたと滴る水の年月に函は失われ本は波打ち2013年の古本屋の前に姿を現した時にはもう商品としては生きながらえる事は出来ない状態でしたがページ開けば昭和初年の息吹は美しく伝える事の出来る大切な一冊としてこれからも手元に置いておこうと思う訳です。

女性のカット

女性のカット〜山六郎、山名文夫。昭和3年プラトン社。

古本屋の日記 2013年7月7日