古典会。相変わらず見送り(ケン)を決め込む。といっても、賭場ではありませんからどうぞご自由に、と云う感じ。そんでもなんか買いたいという欲望に抗しきれず誰が写したともしれぬ靴磨きのおっさんの古い大きな写真を一枚、切支丹云々の高札を一枚、小さな声を出す。そんでその後市場の準備少々、ほんで、いつもどうりどこぞで安い焼酎を飲む。今朝、東京では億単位の値段のマンションがよく売れているというニュースを見ましたが、わたしは地べたに座って俯いている靴磨きのおっさんに心惹かれるのです。
見送り(ケン)。
古本屋の日記 2013年6月28日