……ようやく世界が雨に包まれる。いろんなものを遮断してただ雨音だけを聞いていれば少し寂しい気もするけれど段々と嵩を増しだんだんと言葉をあぶくに変えてゆく水の中の水に満ち満ちた時を過ごす事が出来る。だれもやって来ないし、だれにも会いに行かない。湿潤なあぶくの言葉を弄びながら水の底のテーブルに一人座る。〜そのような事が書かれた古ぼけた本が私の本棚に今日はあるかもしれないと思い、見つけてみようちょっと本を整理しようと思いましたが、なんだか眠くなったのでやめました。
雨。
古本屋の日記 2013年6月20日