象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

見つける。

思わぬ小遣い銭が入り、夕方、どこかへひょろろろろーと飲みに行こうと思っていましたが、失せものを探したり小さな心配事を気に病んでいるうちにすっかり日も暮れ、あんまり遠くまで出かけるのもなんだか面倒くさくなりたまには道頓堀で一杯やるかと思ってうろつくもあまり心弾まず、黒門のスーパーで何かかって帰って水でそれを流し込み、まったく酒を飲まずにじっとしております。酒を飲まぬ時は酒を飲まぬ状態に集中せねばならないのでかえって本など読むことが出来ずただ虚空を見つめるのみ。そんな自分を面倒くさい奴やなあと思いふと気づいてお店の窓際に長い間置きっぱなしになっていた段ボールをひっくり返してみるとありました。探していたものではありませんが、もっと前に探していて諦めていたものが。

古本屋の日記 2013年5月20日