痛みを出来るだけ回避するのが、このお金と正しげな人間性?を讃える社会に暮らす人々の小さな目的でありましょう。痛いことはいやだ。今日を金銭的に満足に暮らす。今日を病気の恐怖からできるだけ遠ざかって暮らす。今日わたしの反社会的な部分は押さえて暮らす。そうやってかろうじて立っているわたしそんなもんはくだらないと思ったにせよ、自分に迫ってくる痛みや苦しみはやはり出来るだけ遠ざけていたいと思うのが人の暮らしの日々の思いでありましょう。なんて、わかったようなことを云う奴は、ろくでもなない人間でありましょう。
痛み。
古本屋の日記 2013年5月15日