象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

行き止まりの道。

日曜日。久々に、体力の続く限り眠る。

うつらうつらと夢。

白い壁に囲まれた白い道を歩きつづけている。この道は、どこまでもどこまでも続いてゆくように思えるのだけれど最後は結局行き止まりになるに違いない。わたしの1ミリほどの生きる理由を無限に引き延ばした歩みのその遥か彼方でわたしが白い壁を築いているから。きれいにきれいに壁塗りましょう♫白く真白く塗りましょう♫なんて下手糞な歌声が白さの先から聞こえて来そう歩くあるく歩くしかないな。歩いている間は死なないから。ふむ。べつに死んでいけない訳じゃないけれど。歩いているからと云って生きている訳でもないだろうし。おーい。と声を出しても少しも反響しない。音もなく歩く。白く歩く。どこにも影はない。

古本屋の日記 2013年2月24日