ネットで知って早速注文しておいた江戸川乱歩訳のエドガー・アラン・ポーの「赤き死の假面」が届く。その素晴らしい本の姿をデジカメで撮影してブログに載せようかとチャレンジいたしましたがあまり巧く撮ることができず、どうしようかと迷いましたがあんまりこねくり回して一万円もするこの本を傷めては元も子もないので(すでに多少傷んでしまったようですが……)画像の掲載は断念いたしました。
巻末の造本仕様からその姿をご想像下さい。
A5版變形、背繼面取紙・金箔天金、丸背、貼函
函上題簽用紙/新局紙(白)二色刷
貼函用紙/五感紙 荒目(黒)
背繼表紙/背 緋色染牛革
表紙布 アサヒバックサテン(黒)
文字・金箔押
見返用紙/シープスキン(古色)
本扉用紙/ソフトバルキー(スメ入りアイボリー)二色刷
口繪用紙/Mr・B(オフホワイト)
本文用紙/サンフォーレ(ナチュラル)
造本仕様の文字使いからでもそのこだわりがお判り頂けるかと思いますが、どうです、なかなか立派な本でしょう。そうです、プロスペロ公の假面舞踏会の最後の部屋のような、造本、装幀なのです。
電子なんとかがうんとかかんとかしている?昨今、このような読書欲と愛書欲をそそる一冊を世に送り出す心意気に感服いたします。