象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

読書。

連日の暑さと、連連日の二日酔いのせいで、長い間本を読んでいない気がします。どうも、紙に書かれた文字に集中できない。ついつい、楽な、ネット内の言語空間へと、わたしのお目目が、逃げているような気がします。そのお陰で、しょうもない芸能ネタには詳しくなったような気がするのですが、本屋としては、これでは、いけません。ネットのナンダカンダは、見出すと延々と拾い読みしてゆけるので、ネット的にどうやこうやとっても勉強したような気にもなるのですが、結局それは断片の寄せ集めで、ちゃんと頭で考える事にはなっていないのではないかと思うのですが、一度慣れるとこれが楽で楽で、なかなか身体的にもおつむ的にもしんどい読書へとは心が向かわなくなって来るのです。おまけに暑いし、酒でくらくらだし、とはいっても、いつまでも紙の本を読まないのは本屋としてはなんだかとても気持ちが悪い日々なので、読書的体調を戻そうとして実家から失敬して来た東野圭吾の「卒業」を、一日うつらうつらしながら読んでいるのです。さて、いよいよ犯人が分かる佳境です、ではではみなさま、良い読書を。

古本屋の日記 2012年8月16日