赤い、ボンヤリとした、球形のもの。
もしかすると逆に現実感を喪失しているのかもしれない、と思う。あの距離感、あの充実感、うーん、立ち飲みに行きたい。幻の赤い提灯に、涎がたれる。もともと、現実には現実感なんてないのかもしれないね。つねに酔っぱらっているべきだ、というのは、確か、ボードレールの言葉でしたっけね?
古本屋の日記 2012年7月13日