市場。
私の出品が激安で落札されてゆくのを身を硬くして、見守る。そこまで安なくてもええんとちゃうかなあと思いながら、300円で声が掛からずに200円に下がったところで「はいっ」といって、自分で落札する。市場の進行の邪魔にならないように。振り手の方に、申し訳がないので。……。ドナドナ歌う。すみません。今日、私の古本は、悪うございました。
〜天からの頂き物。財布を持たず、いつも裸のお金をポケットに突っ込んでいるわたしに、素敵な、象の財布の贈り物。空から、象が降りてくる。幻ではない。
下がり相場の今が買い時。誰も買わないんなら、ワシが買う象。よく儲かるに違いない。
儲かったら、そのお金を、これからはちゃんとお財布に入れようと思う。