わたしを見つめる象をみつめる。どうも、ここ数日、うまく、物事が運ばない、ような気がするだけで、もともと何も、うまくいってはいない。そんなに見つめられても、困る。文芸部の部室的な言葉で云うと、アンニュイである。戸川純に教えられた言葉。頬杖をついて、40過ぎてこの言葉を使うと、さすがに恥ずかしいけれど、ちょっと、云ってみたかった。アンニュイな、感じ。案外、こんな日に、人は、ふと、自分の死を思うのだろう。重くない、かるくらーいーい感じ。子供の頃に大好きだった歌を口ずさんで、あっちへいっちゃうんだね。象さん象さんお鼻がながいのね、そうよ母さんもながいのよ***そんなに見つめられても、困る。****こんなの読んで、本当に象々に本を売ろうなんて人が現れるだろうか??うむ、まあ、いるかもしれないね。
象さん、象さん。
古本屋の日記 2011年5月26日