バックパッキング入門｜著：芦沢一洋 / イラスト：小林泰彦 / 写真：近藤辰郎｜昭和51年初版・山と渓谷社｜

いま求められるノマディクスへの回帰

昭和51年、山と渓谷社より刊行の名著『バックパッキング入門』。

1950年代にジャック・ケルアックの『路上』、アレン・ギンズバーグ『吠える』が出版され、ビートジェネレーションが定着させた「旅」の思想。

体制的実利主義、順応主義の敷かれたレールの上をただ走り続けるだけのそれまでの世界を離れ、新しい価値観の追求とともに定着していったバックパッキング。

本書は、自然の中で生活し、自然と人間の関係を考え、サバイバルの技術を身につけるための入門書として、さまざまな道具、必需品や使用方法などを指南する一冊。

イラストは、ポパイやメンズクラブなどのヘビーデューティーやファッションイラストで知られる小林泰彦。

『この本は自然の中を歩き、その自然を心の中に育てる行為、バックパッキングの入門書です。

スポーツとも、レジャーとも、哲学ともとれるこのバックパッキングをとおして、ひとつの言葉を確かめあいたいというのが願いなのです。

その言葉は＜WISDOM(叡智)＞です。』

(本書まえがきより)

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